喜多尾ボンタン礼子
金の卵をうむメンドリ
油彩
10変(55.0×18.0cm)
2018年
売約済
イソップ寓話「金の卵をうむメンドリ」の中に静物画を合わせた独創的な作品です。
「金の卵をうむメンドリ」
あるところに一羽のニワトリを飼っている貧しい男がいました。ある日の事このニワトリが金のタマゴを一つ産みました。男はびっくりして叫びました。
「これはすごい!高く売れるぞ!」ニワトリは次の日も金のタマゴを産みました。また次の日も、また次の日も、毎日一つずつの金のタマゴを産みました。
おかげで貧しかった男は新しい家に住み、おいしい物を食べ、きれいな服を着る事が出来ました。
「おれもずいぶんお金持ちになった。でも、おれよりも大きい家に住み、おれよりも高い服を着ている奴は大勢いる。ニワトリがもっとたくさんのタマゴを産んでくれればいいのだが。あのニワトリの腹の中には、金の固まりがあるに違いない。そうだ、それを取り出せば、おれはもっと金持ちになれるぞ」男はそう思って、すぐにニワトリのお腹を切り開きました。でも、金の固まりなど出てきません。ニワトリは死んでしまい。男はすぐにお金がなくなって、また貧乏になってしまいました。
このお話は、欲張るのはほどほどにして、今、自分が持っている物で満足しないと、今持っている物も失う事になる事を教えています。