喜多尾ボンタン礼子
自分の影に得意になったオオカミとライオン
油彩
10F (53 × 45.5cm)
2020年
イソップ寓話「自分の影に得意になったオオカミとライオン」の中に静物画を合わせた独創的な作品です。
「自分の影に得意になったオオカミとライオン」
太陽が西に傾いたある夕方、荒れ野を一匹のオオカミがさまよっていました。地面にその影が、長く長くうつっています。
それを見てオオカミは、「こんなに大きな体をしたおれが、ライオンを怖がるなんて。このとおり、身長が30メートルもあるんだから、おれだって、簡単に百獣の王になれるさ」オオカミがすっかりいい気になっているところへ、大きなライオンが飛びかかってきて、ガブリと噛みつきました。オオカミは考えを変えて叫びました。「うぬぼれが身を滅ぼすとは、この事だ」と。
このオオカミの様に、自分の力を過信する事は非常に危険です。