イソップ寓話「王さまライオン」の中に静物画を合わせた独創的な作品です。

「王さまライオン」
あるライオンが、王さまになりました。
それは、怒りっぽくもなく、残酷でもないし、乱暴者でもなくて、まるで人間と同じようにやさしくて公平な王さまでした。
この王さまライオンは、動物たちがお互いに許し合って仲直りするように考え、ある時、全ての動物を呼び集めました。
「よいか、オオカミはヒツジに謝れ、ヒョウはカモシカに、トラはシカに、イヌはウサギに、みんな謝って、これからは仲良く暮らせ」王さまライオンがこう言いますと、臆病者のウサギは、すっかり感激して叫びました。
「まあ、わたしの様に弱い者が、強くて乱暴なけだものに大事にしてもらえるなんて。本当に、こういう日が来る事を、今までどれほど願っていたかしれません」
正義が国を支配して、裁判が正しく行われれば、弱い人々も安心して暮らせるというものです。