喜多尾ボンタン礼子
屋根の上の子ヤギとオオカミ
油彩
20F (72.7 × 60.6cm)
2018年
売約済
イソップ寓話「屋根の上の子ヤギとオオカミ」の中に静物画を合わせた独創的な作品です。
「屋根の上の子ヤギとオオカミ」
子ヤギが屋根に登って遊んでいると、下をオオカミが通るのが見えました。
子ヤギはオオカミに向かって、知っているかぎりの悪い言葉を使って、バカにしたり、からかったりし始めました。
オオカミは平気な顔で、「あわれなちびっ子ヤギくん、わたしをバカにするのは、ちびっ子ヤギのおまえではなくて、おまえさんがいまいる場所なんだよ」
このお話は、弱いものでも安心できる場所にいるときや、今なら大丈夫だというときには、強いものに思いきって歯向かうことがあるということを語っています。そして頭の良い強いものは、そんな卑怯者を相手にはしません。