喜多尾ボンタン礼子
ライオンとウサギ(イソップ寓話より)
油彩
20F (72.7 × 60.6cm)
2022年
¥1,265,000(税込)
イソップ寓話「ライオンとウサギ」の中に静物画を合わせた独創的な作品です
「ライオンとウサギ」
ライオンが眠っているウサギを見つけて、食い殺そうとしていました。
ところがちょうどその時、一匹のシカが通りかかりました。
そこでライオンはウサギはそのままにして、シカを追いかけていきました。
その音で目を覚ましたウサギは、一目散に逃げてしまいました。
ライオンはずっと遠くまでシカを追いかけましたが、捕まえることができないので、あきらめてウサギのところに戻ってくると、ウサギも居なくなっていました。
「俺は馬鹿だった。」ライオンは言いました。
「もっといい獲物をあてにして、ちゃんとつかまえた獲物を離してしまったのだから。」
同じように、人間も少しも儲けただけで満足せずに、もっと大きな利益をえようと夢中になっているうちに、せっかく儲けたものまでなくしてしまうことがあります。