• Home
  • Art works
  • 喜多尾ボンタン礼子「カラスと水差し」
喜多尾ボンタン礼子

カラスと水差し

油彩

6F (41 × 31.8cm)

2020年

イソップ寓話「カラスと水差し」の中に静物画を合わせた独創的な作品です。

「カラスと水差し」
ある時、一羽のカラスが、喉が渇いて苦しんでいました。運よく、一つの水差しを見つけましたので、水を飲もうと首を伸ばしましたが、あいにく水が少ないので、くちばしが届きません。
カラスは考えました。しばらくじっと考えこんでいましたが、やがてひとりうなずきながら立ち上がって、そのあたりにある小石を集めだしました。
ポトリポトリ、カラスが小石を水差しに落とし込むたびに、水差しの中の水は、だんだんと上の方へあがってきて、とうとうおしまいには、楽にくちばしが、届くようになりました。腹一杯に水を飲んで、元気になったカラスは、高い空に舞い上り、勢いよく飛んで行きました。

どんなに難しい事も、あきらめずに頑張れば、必ず成功します。