喜多尾ボンタン礼子
カメとウサギ
油彩
25M (80.3 × 53cm)
2018年
売約済
イソップ寓話「カメとウサギ」の中に静物画を合わせた独創的な作品です。
「カメとウサギ」
カメの足が遅いのを、ウサギがバカにして笑いました。「あなたは足が速くても、わたしのほうが勝ちますよ」と、カメが言いました。
するとウサギは、「あははは、そんなことはないよ。では、競争してみようか?そうすれば、わかるさ」と、言い「だれが場所を決めて、勝ったものに褒美を出すのですか」と、カメは言いました。
「キツネが公平で利口だから、あれにたのもう」と、ウサギはいいました。そこでキツネが、競争をはじめる合図をしました。
たちまち、足の速いウサギがカメを引き離しました。しかしカメはあきらめずに、休まず歩き続けました。
ウサギは足が速いと思って安心しているものですから、途中で大きな木を見つけると、その木かげでひと休みしました。
それからしばらくして、ウサギは起き上がりました。「あれ、すこしねむってしまったか。まあいい、どうせカメはまだ後ろにいるはずだからな」ウサギは大きくのびをすると、そのままゴールにむかいました。「よし、もうすぐゴールだ。・・・あれ?」自分が勝ったと思っていたのに、なんとカメが先にゴールしていたのです。
才能はあっても、いいかげんにやっていて、だめになる人は沢山います。また、才能はなくても、真面目で辛抱強い人は、才能がある人に勝つこともあるのです。